読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

貧乏暇あり

 自分が薄給であることは重々承知していたつもりだったのに、実際に苦しいという感覚を実感するまでに結構な時間がかかってしまった。月々の出費のほかに年1回ないしは数年に1回の出費が存在することを完全に失念していた。具体的には自動車税、自動車任意保険、車検とか。去年はまだ家計簿をきちんとつけていなかったのでどうしたのかさっぱりわからない。ついでに言うと3度にわたる入院費もクソ痛かったけどもうなんか麻痺してきた。財政的痛覚が。
 
 前職時代は、ボーナスがほぼ無かったけど月収は今より3,4万くらい多かったので月々のやりくりはまだ楽だった。はずなんだけど、精神的余裕がなくて毎月の収支なんて全く把握してなかった。遊ぶ余裕もなかったので割とお金は余ったような気がするけれど、それを自分で実感する前に無職期間にじわじわどこかへ消えて行ってしまった。そもそもこうやって家計簿をつけて今月いくら赤字とか考えることができるのも、仕事が楽で余裕があるからだ。うーん。仕事が楽だから給料も安いんだけど。
 そういうわけで税金と保険に関しては毎月貯金箱(かわいい)に貯めていくことにした。お札がはいるやつ。これで毎月の収支はまたきつくなる。車検の費用まで積立するのはさすがにちょっと気持ち的に無理だった。今年のはエンジン冷却ポンプ?の修理とかワイパーの修理とかで嵩張ってしまったのかもしれないが、それでも14万ってどうなの。こんなもんなんだろうか。2年前の前回は無職だったので情けなくも出してもらったので覚えていない。正規ディーラーだから安心なのか正規ディーラーだからボッてるのか判断できない。そもそもぼくの車ではないから文句は言えない。母の名義であるのを使わせていただいているだけである。そろそろ20歳が見えてきたボロ車であるが、普通に走るので買換えしようもない。そんな金もない。

 入院が無ければここまできつくなかった、と言えば確かにその通りなんだけど、現状はこういう不測の事態に借金をしないために貯金してるようなものなので、まあ本望というか正当な貯金の減り方ではある。突然の出費にも「まあしょうがねーなー」で笑って済ませられるだけの経済余力のために毎月家計簿をつけているんだから。実際のところたしかに「まあしょうがねーなー」で済ましてはいるんだけど、しょうがねー以外なんと言えばいいんだよ。完全に涙目震え声なんだからね。思えばここ2,3年こういうのばっかりだ。塀にぶつけてバンパー交換6万、イノシシに当たり屋されて18万。呪いかよ。正直、将来のための貯金とかを考えるゆとりはまったくない。そもそも結婚の予定がまったくない(あってもこの収入じゃ無理だよ)。

 宮崎あおい主演の『百万円と苦虫女』という映画があって、なんかこの話前にもしたかもしれないけど、若い女がなにやらぶちぎれて家を飛び出して、飛び込みでバイト探して100万円貯まったら新天地に飛んでまたバイトして~、というお前遊牧民かよみたいな映画だった。あれを観た当時は100万円舐めんなよそんなすぐ貯まるかボケ、と憤ったんだけど、フリーター女はともかく正規雇用の成人男性なら貯蓄100万あったって何の自慢にもならないし、今にして思えばたかが100万あったって軽四も買えない。大体あんな生活で5年後10年後どうやって生きていくつもりなんだ。結婚か。やっぱ女ってクソ。ぼくだって優しい旦那様と結婚して毎朝お弁当作ってあげたいんじゃ。最悪優しくない旦那様でもお弁当くらいいくらでも作ったるわ。仕事なんかしとうないんじゃ。