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たまにはジャンクフードも食べたい

 シン・ゴジラの衝撃のせいで忘れかけていたが、実はほぼ同時に『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(以下リサージェンス)も鑑賞していた。何を隠そう前作である『インデペンデンス・デイ』(以下前作)は地上波、DVD合わせて人生史上最も多く観た映画だ。ごめん、嘘、史上最多は『Love Live!!School Idol Movie』だった。アニメなのでノーカンノーカン。
 それくらい大好きな映画なので、リサージェンスは本当に楽しみだった反面、ヒット作の続編は売れないという法則(?)もあるしあまり期待しすぎて落胆しないようハードルを下げていたとこもある。結論から言えば、前作やゴジラには及ばないものの、十分続編にふさわしい出来だったと思う。以下感想。ネタバレはなるべく無し。

 ネタバレと言っても、正直ストーリーはネタバレしようがしまいが大差ないというか、ぶっちゃけ観ててだいたい次の展開が読めるくらいのもん。空前の大ヒットを飛ばした前作も一部ではストーリーが陳腐などと批判もあったらしい。まあ、わからんでもない。リサージェンスも正直突っ込みどころはとても多い。陳腐と言われるとぐうの音もでない。
 じゃあいったい何が面白いのかと言うと、典型的なTHEハリウッドと言うべきコッテコテのストーリーが、コッテコテすぎて突き抜けて一周回って楽しく感じられるのだ。エンタメかくあるべし。巨大宇宙船どーん!カッコイイ戦闘機びゅーん!ビームどぎゃーん!楽しい。先が読めるという意味で『アルマゲドン』なんかも似た面白さがあると思う。
 正直、全然ぼくの好みではない。ぼくはもっとこう緻密に練られたストーリーとかトリックとか、細部にまで隙がない詳細な設定とかそういうのが好きなのだ。それでもたまにこういうのが観たくなる。時々無性にジャンクフードが食べたくなってしまうのに似ている。

 舞台は前作から20年後、エイリアンの技術解析により人類の科学は飛躍的に発展、共通の敵を打倒したことで国家間の争いはなくなり、全地球的な平和が実現していた―――といういかにもいかにもなアレ。前作も人類力を合わせて戦うぞ~!でも敵を倒すヒーローはやっぱりUSA!というハリウッド展開だったけど、20年を経てそれは見事に完成されている。理想的なアメリカナイズ。地球防衛軍の中枢はもちろんアメリカ。いや別にそれが悪いと言いたいのではなく、むしろ非常に素直で気持ちいいと思う。ハリウッド映画はこうでなくては。めっちゃお気軽に熱核兵器使う。いけいけ、ぶったおせ。核兵器で倒すのを阻止するために別の方法を探してゴジラを倒すのとはあまりにも対照的である。
 基本的に前作の主要人物の多くも再登場している。なぜか前作主役だったはずのウィル・スミスは死んだことになってて、どうやらギャラが高すぎたらしい。さすがに主役級は新しいポッと出の若い奴だったけど、前作の主要キャラの子供2人もたくましく成長して戦う。熱い。ジェフ・ゴールドブラムは歳とっても相変わらずだった。正直ゴールドブラムを見るために観てたとこある。ゴールドブラムといえば『ジュラシックパーク』でもひねくれた科学者役を好演していて、というかぼくはこれらでしか見たことがないのでそういうイメージしかないんだけど、普通に他の出演作も観るべきか。やだ、イメージ変わっちゃったらどうしよ。他はアダムズ将軍を演じたウィリアム・フィクナーもよかった。どっかで見た顔と思ったらやっぱり『アルマゲドン』のシャープ大佐だった。出世したなあ。

 前作と比べると自分の眼が肥えたせいかやはり若干見劣りする部分はあるし、タイミング悪く『シン・ゴジラ』を観てしまったのでどうしても比べざるを得ず、作品としてはゴジラに軍配が上がり微妙な印象になってしまった。が、大爆死の不安を吹き飛ばすには十分な出来で、大好きな映画の続編としては合格点だったので良しとする。惜しむらくは、字幕が戸田奈津子だったことか。でもまあこういう小難しくない洋画はセリフを聞いててわかる部分も意外とあるので、まだ許せる。ブルシット!ダミット!マザファカー!こんなんばっか覚える。やっぱこういうのはハンバガーとコーラ片手に観なきゃいかんよな。うん。