生きる意味を探さない

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現時点で、自分の思う理想的な人生設計に限りなく近い。これを実践して生活できている増田氏には感服する。

“生きがいやら人生の目的やらを重視している人が多くて驚いている。
そんなもの持ったこと今まで一度もない。やりたいことをやるよりもやりたくないことをやらない人生の方がずっと素晴らしい。”

この文章にすべてが詰まっている。よくぞ言ってくれたという感じがする。少し修正するなら、生きがいや人生の目的を重視するのはごく自然なことで、そういう人が多いのは驚くに値しない。ただ、この増田氏のような感覚を持つ人も確かに存在しているし、その価値観を他人に馬鹿にされる謂れはない。そういう自由を保障するのが近現代における文明社会というものではないか。

仮に、ぼくが今からこの人を追随するとして、それははたしてどこまで可能か。
一番のネックはやはり原資の確保。40歳の時点で現金1600万の資産を持っているためには、いまから年間100万以上の余剰(+α)が必要になる。給与計算業務の担当なのでだいたい把握しているが、今の会社の給与体系では順調に役職を得たとしても余裕はないと思う。早めに投信や保険の備えを用意するならばなおさら。1600万という数字もこの増田氏がたまたまそうだっただけで根拠はなく、充分とは言えない。準備するなら今よりも節制が必要であろう。まあ、足りなければリタイア時期を後ろにずらせばいいだけの話ではある。
二番目のネックは、完全に自分でどうにかするしかないが感情的な問題。自分はそういうのを完全には無視できない。雑魚なので。自分が40歳になったとき母親は73歳。父はいないし他の親族も頼れるとは言い難い。本人は長生きしたくない、介護は世話をかけない、とは言うものの、いまどき73歳ならまだ存命である可能性は高い。その肉親を置いて一人で「ほなワイは好きにするで~」と言って仕事も辞めてどこかへ行けるものだろうか。別に平気で行けるような気もする。その時になってみないとわからない。
40歳だと順当にいっておそらく課長になっていると思われるが(ライバルがいないので)、弊社のような人数の少ない会社でいきなり課長が「やーめっぴ」などと言いだせば大変困る。超困る。数年前から打診して後釜を用意するのが現実的だしやるならそうするつもりであるが、いずれにしても上司同僚後輩(いれば)にかなり申し訳ないことになる。その退職理由が「リタイアです」とはなかなか言えない。言えるひともいるだろうが、自分の性格ではきっと無理だ。なんとか理由をでっちあげるにしても、あまり気分はよくないことは間違いない。会社に特別不満があるわけではないのでなおさらである。
結論として、不可能ではないがいくつか課題を解決する必要がある、くらいだと思われる。意外と行けそうな気がしてきた。

こういう消極的な人生観を持つに至った理由は簡単には言い表せないし、自分でもよくわかっていないかもしれない。ただ、明らかに一つ後悔しているのは今ほどネガティヴじゃなかった10代の頃、人生計画というものにもう少しでも頭を使っていれば、多少はポジティヴな人間になれたのではないか、ということだ。何事も望む結果を得るためには、行き当たりばったりではよくない。気楽なリタイア生活を得るにしてもそれは同じで、年金、保険、投資、と備えがあってこそ可能になる。であるなら、準備計画は早い方がいいのではないか。
来月で27歳になる。もはや何をどう言い訳してもアラサー。別にアラサーだからって何も悪くないが。アラサーとはいえ、セミリタイアを決意するには若すぎるかもしれない。ぼくは生きがいもないし、やりたいことをやるよりもやりたくないことをやらない人生の方が遥かに好きだが、それが素晴らしいことだとは思っていない。人類全員がこういう生き方をすると寿命がくる前に社会が破綻するに違いないので。だから人生の目的を持って生きる人や、今は持たずともそれを探してもがいている人を尊敬している。
元の増田氏にしても、バツイチだそうなのでかつては人並みに前向きというか、モリモリ頑張っていた時代があったのかもしれない。結婚したということは少なくとも一度は誰かを守ろうとか、なんかそんな感じの「人生の目的」っぽいものが見えそうになったのではないか。結婚観が高校生レベルなのでよくわからない。そういう経験を経てのセミリタイアにはなんだか説得力がある。自分はあらゆる面で年齢に人生経験が伴っていないので、こういう話にはどうしてもちょっと自信がなくなる。
今すぐ決意する必要はない。ないが、せいぜいあと2,3年だと思う。30歳になって今と全く変わらなければ、ほぼ99%死ぬまで価値観が変わることはないだろう。とりあえず30歳までテキトウにゲームして遊んで、ちょっと投資信託の勉強でもしておけばいい。

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